平秩東作『怪談老の杖』巻之一「小鳥屋怪異に逢し話」より

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ふと見ると、いつの間に来たのか、十歳ばかりの小僧が、
床の間の掛け物をいじっている。
下から上へ巻き上げては、手を離してはらはらと落とし、
また巻き上げて落とし、と幾度となく繰り返す。
 『掛け物を損じて叱られたら、わしのせいにする気だと困るな』
と思って目を放さないでいたが、
あまりいつまでも続けているのを見かねて、
「おいおい、そんな悪さをするな。掛け物が破れてしまうぞ」
 声をかけると、小僧が振り返って、
「黙っておれ!」
と言った顔に、眼がただひとつ。rzDSC01328.jpg

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・工作員C(自称歴史研究家)主に佐竹氏についての歴史・城探検が趣味

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